Ajaxの本質というか

中島さんがAjax/Web Applicationについて書いておられますが、オイラなりにも少し考えてみた。
http://satoshi.blogs.com/life/2005/06/ajax.html

・"(1)アプリケーションの明示的なインストールが必要ない。"

 「アプリケーション」という定義が少し曖昧というか、ユーザから見た場合は、VMというかRuntimeも含めてアプリケーションになるので、少し状況が異なってくるような気がする。Enterpriseユースであれば、情報管理部隊があらかじめインストール済みの端末を配布することになるので、「明示的なインストールが必要ない」と言えるが、一般ユーザから見れば、実行環境がプリンインストールされていなければ、実行環境を自分で「明示的に」インストールする必要があるので、これはどうなんだろうか?と。

 i-modeなどの携帯電話では、i-appliとして実行エンジンをインストールしなければならないことになる。「一度実行エンジンをインストールしさえすれば…」とも思うが、実行したいのはアプリケーションであって、実行エンジンではないから、これはユーザの行動を妨げていることになる。
 ここで重要なのは、これは技術的問題だけではなく、政治的というか、マーケティングというか、純粋に技術だけでない問題も含んでいるということ。Webアプリケーションが優れているのは、その技術自身が優れていることもあるが、Webブラウザが全てのPCと全ての携帯電話、一部のゲームデバイスに搭載されている…からで、Flashについても、ActiveXなり、プラグインなりの Webブラウザ拡張テクノロジが大体のブラウザで実行できたり、かなりのデバイスにプリンストールされていて、最初から利用できるから優れている…ということにもなると思う。

 まさに、鶏が先か卵が先か的な議論になりそうだが、答えは簡単。ユーザが使いたいのはテクノロジではなくて、それによってもたらされるメリット…すなわちコンテンツってことだよね。


 あぁそうか…ならスクエニが「FF、DQには専用のVMが必要です」って言えば、当然端末には載るから、スクエニが作れば技術的問題以外の要件は解決するんじゃん…あぁぁぁぁぁ…中島さん→スクエニじゃん。やっぱスゴいよ。目の付け所が…


 ゲーム、マルチメディア専用のVM作りたいなぁ。中島さん。作りません?(^^;