Open Laszloの本質

「Open LaszloFlash に依存してないですよ」なご指摘をいただいたので、もう少し掘り下げてミタ。


■Open Laszlo の動き

・サーバサイドテクノロジである。
・LZX言語(Laszlo独自言語…XML+JavaScript)でアプリケーションを定義する。
・クライアントからのリクエスト時にサーバサイドでコンパイルを実行し(一度コンパイルされるとその後はキャッシュされる)。
・サーバサイドでコンパイルされた実行モジュール(というかユニット)はHTTPを経由してクライアントにダウンロードされる。
・クライアントサイドでは、ダウンロードしたバイトコードを実行する。


Flash / Java / .NET

・現状では、Flash上で動作するバイトコードを出力する。
Laszlo自身はFlashに依存している訳ではなく、「プレゼンテーションサーバ」と呼ばれるコンパイラ部分をJavaバイトコードを出力するバージョンにすれば、Javaクライアントで、.NETコードを出力するバージョンにすれば、.NETクライアントで実行可能となる。


■それなら Open Laszlo の本質はなんじゃらほい

 と考えてみると、「RIAを異なるプラットフォーム上で実現可能とするためのモデリング」にあるのではないかしらん。ブロードバンドが一般化して現在、UIごと投げちゃえってのは非常にわかりやすい話ですなぁ。まぁそこだけ見れば、AjaxFlexをプラットフォーム非依存にしただけ…のようなイメージもあるけれど、この「だけ」が一番難しい訳で…非常に高度に抽象化してモデリングしないと、そんなことできないもんねぇ。
 う〜ん、たいしたもんだわ。


■んじゃぁ、携帯電話はどうするかね?

 んじゃぁ、こいつを携帯電話にっ!って言うと途端に話は変わってくるんじゃなかろうか。だってUI丸ごと投げちゃうってんだから…
そりゃあ、ベクタエンジン使ってとかで、swfなんか「はぁ?」って位小さいのは解る。だけんど、携帯電話って帯域ないし…つか、本当はあるけど、そんな帯域バンバン使うようなソリューションなんて、キャリアさんがOKしないしさぁ。HS-DPAが出てくれば話は変わるのかもしれないけど、電波帯域って有限だから、そんなにバリバリ使っちゃいけない気もするんだよなぁ。何か、エコロジーじゃない気がする。まぁお門違いなのは解ってますが。

 結局、なんだかんだ言っても、技術主導ぢゃなくて、行政主導というかキャリアさん主導な感じが拭えません。未だフルブラウザは従量制なんていうキャリアさんもあるし、Javaアプリの制限がいろいろとあるのも、好き放題やられちゃうと、帯域食い過ぎてろくなことにならんから、制限してるんだろうしさ。


■大は小を兼ねる。なら、小で大ならとっても快適

 何言ってるかわからんように見えますが、コンテンツを小さくというか利用帯域を少なくしておけば、広帯域ネットワークに移行した際もとっても快適に過ごせるし、基地局設備のコストも上がらないから、値段も安くなったりとか、いろいろ良いコトが出てくると思うのですよ。せっかく2GBとかのフラッシュメモリカードがあるんだから、こいつをキャッシュにすれば利用帯域はゴソっと少なくなると思うんだがなぁ…


■広告の広告〜

 てな広告がありましたが、オイラは「VMVM〜」みたいなものはどうかしらん?と思うのよねん。新しいアプリケーションが出ても、全く既存のカテゴリに属さないってことは滅多にないし、見栄えが多少違うってのは「スキンを替えれば〜」みたいなアプリケーションがたくさんあるので、本質じゃないし…ったら、カテゴリ毎にVM作れば良いんじゃね?と思う訳です。

・まず基本となるVMがありまして…
・アプリケーションVMなるものがアプリケーションカテゴリ毎に存在する…
・やりたきゃさらに階層化しても良い…パフォーマンス落ちるけど、下層レイヤがオプティマイズされれば相殺ってことで。
・ゲームVMがあって、落ちモノVMがあって、んでアプリがあると。ん?これってエミュのプラグイン的な発想かしらん?
・スキンもイロイロあったりして…
・(カテゴリVM + スキン) = 実行プラットフォーム。 実行プラットフォーム + アプリケーション実行コード = アプリケーション 的な考え方にすれば、帯域もそこそこに押さえられて、結構な RIA が出来るとおもふ。あっ、スキンは重てぇ〜から、ローカルのフラッシュメモリ保存ってことでね。
・イメージ + 振る舞い = コントロール。データ + コード = オブジェクト。で、データは外だし読み込め…と

 だんだん言ってることが自分でわからんくなってきた。


つか、どうすんだよ…オイラの製品企画w