モバイラー的進化論−公衆WiFiプロバイダー
街中、新幹線での移動中など公衆 WiFi の利用できる場所はどんどん増えていますが、そのアクセスポイントは、mobilepoint, HotSpot, mzone, Flets Spot, Livedoor Wireless など多岐にわたります。また、最近はローミングや、複数のプロバイダをまとめた「セット販売」のようなものも増えて、もう何が何だかわからない状況になっていると感じたのでまとめてみました。
mobilepoint
言わずとしれた Yahoo! BB 系のサービス。マクドナルドを中心に設置されているので、都心、地方を問わずどこでも利用可能なのが良い点です。ただ、なぜか公衆 WiFi だけの単体サービス契約は行っておらず、ソフトバンクモバイルやYahoo! BB のサービスとセットで契約するか、他のプロバイダ経由で契約することしかできません。
良い点
都心、地方を問わず日本全国どこでもマクドナルドさえあれば使える点。また、iPod Touch では、一度認証すればその後は認証無しで接続できるので便利(iPhone は最初から認証が要らない)。
HotSpot
NTTコミュニケーションズのサービス。エクセルシオールカフェや、モスバーガー、地下鉄のホームや構内などで使えます。
良い点
通信品質が安定していて速い(ただし最近速度低下を感じる)のと、802.11a をサポートしているため電波干渉に強いことが良い点として挙げられる。また地下鉄などで利用する場合には、一度ログインするとログイン状態が維持される、次の駅に到着したら再度ログインせずに利用できる。
いまいちな点
料金が高い(¥1,680/月)上に契約料金までかかる(¥1,575)。また最近は mobilepoint のローミングを初めて料金の安さを謳っているが、他に安いプロバイダーがあるのであまり意味をなしていない。
※最近 OCN 契約者限定で、月額¥315というサービスを始めたので、ドコモ携帯をお持ちの方は「OCN モバイルアクセス FOMA」と同時契約で月額¥840 になるという裏技もあります。
所見
以前は、料金の高さに見合った速度が得られていましたが、最近速度低下がひどい(YouTubeレベルがまともにストリーミングできない)ので、私は解約しました。ただ OCN とセットにすれば安くなるのと、比較的治安の良い場所に設置されているので、適材適所といった感じでしょうか。
Mzone
NTTドコモのサービス。ドコモ携帯を契約していれば、mopera の基本料金(¥525) + ¥315 の¥840/月で利用できます。スターバックス、地下鉄構内やロッテリア、ケンタッキーフライドチキンなどで使えます。
良い点
速度が速い。またドコモのデータ通信を既に使っていれば¥315で使える。
いまいちな点
使える場所がマイナーなため、やや使い勝手に難が感じられる。ただし、mobilepoint や HotSpot とは相互排他で設置されている場合が多いので、相互補完的な利用には適している。
Livedoor Wireless
ルノアールで使えます。ただし、ルノアールは mobilepoint も必ず併設されているので、すでに mobilepoint を使っているひとにはあまり意味がないかもしれません。また、Wireless Gate や、Wire and Wireless(Wi2) などでは、mobilepoint と Livedoor Wireless をセットで ¥380/月 で契約できるので、おまけ的な存在とも言えますが、mobilepoint と比較すると、速度が圧倒的に速いので、私はルノアールに行く場合には、常にこちらを使っています。
Flets Spot
NTT東日本のサービス。私は使ったことがありませんが、料金があまり安くないことと、Flets Spot の設置場所には、必ずと言って良いほど Mzone が併設されているので、Flets Spot を選択するのであれば、私は Mzone をお勧めします。
まとめ
まとめれば、公衆WiFiプロバイダの選択は、
の組み合わせによって決まるように思います。また、3G / WiMax とどのように組み合わせるかにもよると思いますので、自分の現在の状況と照らし合わせて良く検討してから選択する方が良いのではないでしょうか。
参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E8%A1%86%E7%84%A1%E7%B7%9ALAN