リビングIT−Apple AirPlay に思うこと

新 AppleTV が発表され、iOS4.2.1 も発表されて、AirPlay でビデオも楽しめるようになりました。

gizmodo のビデオでは、非常に簡単に手元の iPad/iPhone で再生中のビデオを AppleTV にリダイレクトして再生しています。手元で見ていた YouTube 動画を「おっ、これ大画面で見たい」と思ったときに、非常に便利そうです。動画探しは手元で、じっくり見たいと思った動画が見つかったら大画面のテレビで…なんて使い方が思い浮かびます。


でも…これって、DLNA で既に実現できている機能ですよね。

Apple はなぜ、独自規格にこだわるのでしょうか。確かに iPhone 見れば、ハードウェアとOS、UI の開発を一つの企業が行うことの優位性を感じることができます(iPhone の操作性の高さとその仕上がりは Android と比較になりません)。しかし、家電の世界はどうなのでしょうか。

DLNA 自身が、対応機器のサポートするメディアフォーマットに依存してしまう仕様からか、その相互接続性に問題があるのは事実ですが、それを補って余りあるほど、テレビ、BDレコーダなど多種多様なデバイスが既にリリースされています。


それでもなぜ独自仕様にこだわるのか…

それはおそらく、ジョブズが使い勝手にこだわる余りの結果だと思うのです。例えば、AirPlay が DLNA と互換性を持っていて、iPhone から DLNA 対応テレビに出力しようとした時に、そのテレビが H.264 に対応していなかったらどうでしょう。おそらく一般のユーザーは、「iPhone では、このテレビに出力できない」事実を iPhone のせいにしてしまうでしょう。

ジョブズはきっと、自分の管理権限が及ばない範囲で、自分の責任でもないことを自分のせいにされてしまうのが、死ぬほど嫌なのです。



新 AppleTV の先に見えるものは…Google TV 対抗のテレビ組み込み型 AppleTV なんでしょうねきっと。



# AppleTV を購入しようと思っているんですが、テレビの HDMI 端子の残りがもうありません。どうしたもんでしょう。

参考URL:
清水理史のイニシャルB
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/shimizu/20100112_341012.html
Gizmodo Japan
http://www.gizmodo.jp/2010/11/airplay.html